転職事例14:自分を支えてくれた故郷に恩返ししたい

加藤 士陽2014年5月29日 by加藤 士陽

今回は、時間をかけてじっくりと転職活動を行ったIさんにお話を伺いました。

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BEFORE 【滋賀】大手電気機器メーカー エンジニア
AFTER  【徳島】大手精密化学品メーカー エンジニア
Iさんのご経歴
  • >大手電気機器メーカー(4年)
    技術開発、ライン改善

 

これまで、どのようなお仕事をされていたのですか?

4年半ほど電子機器メーカーで開発の仕事をしていました。例えば既存の技術を自社で使えないかどうかを検討するなど生産技術開発を行っていました。
 

今回転職しようと思ったきっかけは何ですか?

もともと、いつかは地元に戻らなきゃいけないかなと思っていました。自分が長男というのもありますし、将来的には家を守らなくてはいけないと思っていたので。
就職してからずっと、どうしようかなと思っていました。徳島に戻ってくる機会があるたびに、自分は徳島に支えられてきたという思いが大きくなり、いつか恩返しできたらいいなと思うようになりました。それが勤めて3年目くらいですかね。
 

戻ろうかなと思ったタイミングで何か活動は始められたんですか?

まずはインターネットで地元徳島にはどんな企業があるのか調べました。いきなり転職活動を始めたというよりは、情報を集めるところからはじめたという感じです。
そんな中で、四国転職netを知りました。“地元密着”というところに魅力を感じました。全国規模の大手ではなかなか田舎の情報を洗い出せなかったり(四 国に本社がある企業の情報が少なかったり)したので、ここ(四国転職net)であれば色んな情報を得られるかなと思い、2011年のゴールデンウィークに 徳島での転職相談会に行かせていただきました。
 

相談会に参加していただいた感想を聞かせてください。

担 当の原田さんにはとても紳士的に対応していただきました。その時はまだ徳島の情報収集くらいまでと思っていたので、その先どうしたいかまで詳細には考えて いなかったんですが、それを感じてくださって、『まだ転職活動には早いですね、もう少し考えたほうがいいんじゃないですか?』とアドバイスいただきまし た。
正直、とても驚きました。普通こういった転職エージェントの方々って、何が何でも転職を薦めてくるのかと思っていたのですが、そうじゃなくて本当に自分のことを見てくれていて、親身にアドバイスをいただいたので信頼できるなと思いました。 
 

そのときには、まだご自身でも転職するタイミングではないかな、と感じられている時だったんですね?

そうですね。
 

それから時間をかけて転職に至ったと思うんのですが、その間にどのように活動を進めていかれたかを教えてください。

コンサルタントの原田さんと話した時に、自分はまだ転職について考えきれていないと感じたので、このまま受けても落ちるだろうなと思ったんです。だから「自分はどういうことがしたいのか」というのと「自分に何ができるか」をまず洗い出しました。
それをしたときに、僕、何もスキルも持ってないなっていうことに気づいたんです。「こんなことできるんで雇ってください」って言えるようなことが無いなと思ったので、どうやったら、魅力のある人に思われるのかを考えました。
まず、仕事をやりながら他のスキルを身につけるというのは現実的に限界があったので、どの会社でも通用するであろう資格取得を目指して勉強し取得しまし た。しかし、面接時には資格そのものは実はあまり意味はありませんでした。やはり、実務経験がなく資格だけでは転職にとってはあまり武器にはならないと思 います。でも、直接結果に結びつかなかったとしても、考えて実行したという点で自身の成長にはなったと思います。学んだことは財産にもなりますし。
 

他に取り組んだことはありますか?

どうやったら「この人がほしい!」と企業が思ってくれるのかを考えました。
仕事を抜いたとしても、人としての自分の魅力を増やしたいと思っていたのです。そこで、高校まで陸上をやっていたので、県内でも有名なマラソン大会で上位 入賞し少しでも自分に自信と知名度を上げようと、仕事と資格の勉強の合間に練習しました。その努力の甲斐有り、昨年に目標の上位入賞を果たすことができま した!
 

自分磨きを進めながら、実際の転職活動も少しづつ進めていったということですか?

そ うですね、2011年の8月くらいから具体的に転職活動を開始しました。原田さんから進捗確認のメールをいただき、その時には、翌年の4月入社くらいで動 けたらと思い選考書類作ったりしていました。しかし、仕事の関係で海外に行く話もあり、実際には時期はずれてしまいましたが。
 

苦労したことや辛かったことはありますか?

もちろん、葛藤はずっとありました。
前の会社を辞めることへの迷いも拭いきれなかったし、地元への転職で待遇が下がるということへの不安もありました。ですが、そのことを原田さんに相談した ところ、『何のためにこれまで活動してきたんですか、不安なのはみんな同じで当たり前ですよ。』と厳しくご指導いただき、気持ちを切り替えることができま した。
また、面接でも厳しい言葉をいただきました。正直、面接が終わった時はダメだなと思ったくらいです。受け答えがうまくできず、自分の能力不足を痛感しました。
 

新卒での就職活動と、今回の転職とで感じた違いはありますか?

新卒の時は、みんな同じように活動していたので流れに任せておけば大丈夫みたいなところがありました。推薦もあったので結局は1社しか受けてないんです。
今回は転職となると、自分で情報を取りに行かないと進まないというのは大きく違いますね。助かったのは、コンサルタントの原田さんから情報をいただいたり、サポートしていただけたのですごく助かりました。本当に感謝しています。
 

面接から内定までの期間はどれくらいですか?

面接を受けてから、2週間くらいです。自分ではダメだろうと思っていたので実は驚きました。それから1週間くらい悩みましたが、行くことを決めました。
 

実際にお仕事が始まったのはいつですか?

2012年の10月からです。9月20日まで前の会社にいました。当初は有給も使い切って退職しようと思ったのですが、前の会社で自分を育ててもらったという感謝の気持ちがあったのでぎりぎりまでいました。
 

今はどのような業務をされているのですか?

前 職での技術が活かせる部署で、仕事させてもらっています。まわりの方が頼りにしてくれているのを感じています。部署は50人くらいなんですけど、チームは 6~7人くらいですね。製造の方、メーカーの方など若い人が多いです。自分の意見や、提案も言いやすいので、チームのため会社のためにと自ら考え行動しや すく前向きに仕事をさせてもらっています。そういう思いで仕事をさせていただくことで少しずつですけど周りから信頼も得てきています。でもこれが僕の求め ることだったんだなぁと今の仕事についてわかりました。正直待遇面は下がりましたが、それに気づけただけでも選んだ道が間違ってなかったなと思います。
今の会社は、これから改善することで良くなるところがたくさんあると思っています。その中でリーダーシップを発揮して、周りと協力しながら、今までのスタイルを変えより良くしていければと思っています。
 

そういう考え方ができるのは、転職経験者だからこそですね。

確かにそうですね。前の会社は大学からの推薦もあり、特に強いこだわりを持って選んだわけではなかったのですが、それがなかったら今の自分は無かったと思っています。
 

地元に戻ってこられることに対して、ご家族の反応はいかがでしたか?

もったいないといっていうのはありましたが、自分が決めたことならと賛成してくれました。結果的には喜んでくれていると思います。
 

これから5年後10年後のビジョンはありますか?

まず今担当している加工技術の第一人者となって、標準化や横展開していける体制を自分が中心となって作っていきたいという思いはあります。
2、3年後は別の工程や、海外でも仕事ができればいいなと思いますね。上海やマレーシア、ヨーロッパにも行ってみたいです。徳島から世界にというか、今はグローバル視点で物を売っていかないと勝てないので、海外でのものづくりを支えていきたいと思っています。
今の会社は特許もあり、技術も高いと思いますが、まだまだものづくり物作りの部分では弱いと思いますので、その部分を強化していけたらと思っています。
地元に戻ったことで、腰をすえたというか自分の気持ちに迷いなく仕事に取り組めています。周りに家族や友人も多いのでそれを支えにできているなと思います。
 

今後転職を考える方とか、迷っている方にアドバイスはありますか?

まずは早く動くことですかね。転職はナマモノです。求人は永遠にあるものではないのでタイミングを逃す危険性もあります。
もう一つは、よく考えることですね。後悔しないためにも、自分に何ができるか、自分は何がしたいか、将来的にどうありたいかを十分考えて動かないと躓くし、後悔することもあるかもしれません。
矛盾している二つですが、転職にはどちらも必要です。自分としっかり向き合って慎重に、かつスピーディーに動くことが大切だと思います。 
 

インタビューを終えて

転 職活動を通して自分自身についての棚卸をしっかり行い、自分磨きを行ったIさん。転職には経歴、経験や知識だけでなく人としての魅力もとても大切です。I さんの謙虚さと前向きな姿勢は何よりも大きな武器だと感じました。しっかりと時間をかけて考え、時には迷いながらも転職を成功させたIさん。今後ますます 活躍の場を広げられることと思います。

category / UIターン転職者事例研究

この記事を書いた人

加藤 士陽

加藤 士陽

アビリティーセンター株式会社所属の人材採用コンサルタント。1972年愛媛県新居浜市生まれ。大学を卒業後、グラフィックデザインやソフトウェア開発のフリーランスを経て現職に至る。現在は香川県、愛媛県、高知県、徳島県に本社を置く企業の採用担当者に、Webや紙面媒体での採用広告制作、リクルートイベント企画などのサービスを提供している。

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