2人目の出産を機に仕事復帰した女性(1/2)

2017年3月16日 byアビリティー・センター

総合人材ビジネス会社アビリティーセンターの紹介で働いている女性を、ワークウーマンハンター・ミヤウチカナエが職場にお訪ねしました。
今回お話を伺ったのは、新居浜市のいしづち眼科に勤務する渡部記久子(わたなべ きくこ)さんです。

子どもが小さくても働きたい


ミヤウチ いしづち眼科にお邪魔しました。受付のお仕事をされている渡部記久子さんにお話を伺います。よろしくお願いします。

 

渡部さん こちらこそよろしくお願いします。

 

ミヤウチ 渡部さんはお子さんがおられるそうですね。お子さんは何歳ですか。

 

渡部さん 1歳と5歳の男の子がいます。

 

ミヤウチ まだまだ手がかかる時期ですね。それでお仕事を再開しようと思われたのは、どうしてですか。

 

渡部さん 上の子が生まれてから3年くらいは、もう家に籠っている状態だったんです。世間から切り離された疎外感みたいなのがあって、自分は一人ぼっちだなと思う時があったんですね。それで下の子が生まれた時に、今度は早く仕事しようと思いました。

 

 

とりあえず派遣会社に相談する

ミヤウチ なるほど、そんな気持ちの変化があったのですね。でも、子どもがいて、お仕事を見つけようとすると、大変なことがいっぱいあったのではないですか。

 

渡部さん そうなんです。子どもが小さいという事と、仕事にブランクがあるという事で、手こずるだろうなとは思っていました。不安ばっかりだったので、とりあえず派遣会社に登録してみて、相談させてもらって決めようかなと思いました。

 

ミヤウチ 派遣会社もいくつかあると思うんですけど・・・

 

渡部さん いくつかあると思うんですが、新居浜で地元の企業とのつながりが強いのはアビリティーセンターだと知っていたので、最初からアビリティーセンターにしようと思っていました。

 

ミヤウチ どんな仕事をしたいとか、こういう条件でしたいとか、それはどういう風に考えておられましたか。

 

渡部さん 以前にしていた仕事も医療事務の仕事でしたので、まずは、経験を生かせる仕事を探したいと思っていました。それから、子どもとの時間を大切にしたいというのがすごくあったので、フルタイムではなくて、時間は短くて、融通が利くところ(笑)ということを相談しました。すごくわがままなんですけど、それを重視してもらったんです。

 

ミヤウチ すぐ見つかったのですか。

 

渡部さん それがタイミングが良かったのか、このいしづち眼科のお話をすぐもらって、ラッキーでした。

 

 

独身時代より仕事の楽しさが分かる

ミヤウチ 勤めてみて困ったことや大変だったことはなかったですか。

 

渡部さん それがそんなに大変と思ったことはないんです。仕事の内容は前職で経験があるので、ある程度分かっていてやりやすいですね。一番心配だったのは子どもの病気の時にどうなるかだったんですが、こちらのスタッフの皆さんはすごく親切なんです。子どもが熱を出した時等は、母親に頼んで見てもらっているのですが、どうしても急に休ませてもらわないといけない時は、ここのスタッフの皆さんは快くカバーしてくださるので、本当にありがたいですね。院長先生も、小さい子どもを育てながら働いていることを理解して下さっているので、とても働きやすく、楽しく仕事をさせてもらっています。

 

ミヤウチ そうですか。私たち世代の人間から言いますとね、あ、渡部さんのお母さんの世代なのですが、仕事というのは苦しいもので、我慢して仕事をしなければいけないんだというイメージがありました。最近こうして働く若い方とお話ししていると、「仕事が楽しいんです」と言われるので、素敵だな、人類も進化したなと思うんですよ(笑)。

 

渡部さん いや、私も、独身の時は「仕事は大変だ」とすごく思っていました。まあ、今は時間が短いということもあるのかも知れませんが、帰ったら子どももいるし、もっと頑張ろうって思えるんですね。 また家庭を持って、子どもを育てながら働けることが嬉しいんです。今のほうが自由な時間は少ないですが、大事に使えている気がします。

 

ミヤウチ 子どもさんが原動力になっているからでしょうかね。

 

渡部さん それもあると思います。子育てで、ずっと家庭に居ましたので、社会に出る楽しさと言うか、働く楽しさを改めて感じたからかも知れないですね。自分的には、子どもと二人でいるのが嫌だって思っていた感じはないんですけど、主人から見たら、私がなんかちょっとおかしいなと感じることがあったみたいです。それで、私の友達に「ちょっとおかしいけん遊びに来てあげて」というようなことを言ったことがあったそうです。後から聞いたのですが。

 

ミヤウチ うわ、ご主人、優しい!そんなお話を聞いたら、またまた人類は進化していると思います(笑)。さて、今は子育てと仕事との両方で、体力的には大変じゃないかと思うんですが、そのあたりいかがですか。

 

渡部さん 午前中だけなので疲れるという事はないですね。主人も私自身の母親も協力的なので、何かあったら助けてもらっています。家事は手を抜いています(笑)。

 

ミヤウチ どこかは手を抜かないと(笑)。

 

渡部さん 私、ごはんを作るのが苦手なんです(笑)。どちらかというと家事をするより、子どもと遊びたいっていうのが強くって。

 

ミヤウチ 一緒に楽しく遊んでくれるお母さんは、子どもさんにとっては何よりですよ。さて、具体的にはお仕事の楽しさはどんなところなのですか。

 

渡部さん 仕事の内容というよりかは、この場というか、家の外に出ているこの時間が充実してるなあと思うんです。決して子育てが嫌っていうわけじゃないんですけれど、ここが自分には合っているんだと思います。それに、ちょっと忙しくて時間がないくらいの方が、いろんなことがちゃんとできるという感じです。だらだらする時間がない方が自分には合ってると思うんです。時間があったらだらだらしてしまうので(笑)。

 

ミヤウチ ああ、分かります(笑)。ここでは毎日患者さんと接しておられるわけですけど、どんな事を心がけておられますか。

 

渡部さん 幅広い年齢層、お年寄りの方から子どもさんまでが来られるので、その人に合わせた話し方という事にはすごく注意しています。耳の遠い方とか、目が見えにくい方もいらっしゃるので、話し方やお金の受け渡しなどはその方の立場に立って考えるようにしていいます。

 

 

 

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category / 四国の働き方図鑑

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