経験を活かして納得できる仕事を見つけた女性(1/2)

加藤 士陽2017年4月18日 by加藤 士陽

総合人材ビジネス会社アビリティーセンターの紹介で働いている女性を、ワークウーマンハンター・ミヤウチカナエが職場にお訪ねしました。
今回お話を伺ったのは、新居浜市の四国資材に勤務する千葉加奈子(ちば かなこ)さんです。

専業主婦半年で「また仕事がしたい」

ミヤウチ 千葉さんよろしくお願いします。

 

千葉さん こちらこそよろしくお願いします。

 

ミヤウチ 千葉さんは、長く続けたお仕事を辞めた後、専業主婦をしておられたそうですね。仕事に出ていくことに不安は感じましたか。

 

千葉さん 短いブランクだったのであまり不安はありませんでした。私は高校卒業以来28年間大手の会社に勤めましたが、40歳の時に少し先の人生設計について考えたことがありました。45歳までは働こう。それを過ぎたら、その時の自分の健康状態や家庭や会社の状況を考えて、いつ辞めてもいいよねと主人にも相談していました。47歳の時にそのタイミングかなと思いまして、退職して専業主婦になったんです。最初は、平日に自由に動けるということなどがとても楽しかったのですが、その気持ちも半年しか持たなかったですね(笑)。

 

ミヤウチ そうですか、半年でしたか(笑)。

 

千葉さん その半年の間に自宅でお菓子やジャム作りに没頭。おかげでだいぶ丸くなりました(笑)。花が好きなのでフラワーコーディネートの勉強をしに行ったり、頭がお休みしないよう簿記のスクールに通ったり、秘書検定を受けに行ったりしました。自由な時間を満喫していましたが、やっぱり仕事がしたくなって。主人は、「もう仕事はしなくていいんじゃないの、やるんだったら半日くらいのパートとかで」と言ってくれましたが、私は仕事をするんだったら、フルタイムで働きたいと思ったんです。

 

ミヤウチ 私のような、生きるために仕事をしている身としましては(笑)、ある意味、専業主婦に憧れている所があるんですが、専業主婦だと退屈されたんでしょうか。

 

千葉さん 退屈と言うより・・・・いろんな専業主婦の方がいらっしゃるので、こう言うと語弊があるかもしれませんが、私は社会から切り離された感じがしたんです。私には子どもがいませんので、面倒を見なければいけないということもありませんし、私のまわりは仕事をしている人が多くて孤立感が強かったですね。「今日、私、誰とも話していない・・・」とか「私、何してるのかな・・」とか、そんな気持ちになってくるんです。もっと年を取れば違ってくるでしょうが、今はまだ働いている方が、自分らしいなとその半年間で思いましたね。

 

妥協しないで仕事を探す

ミヤウチ それから、お仕事探しを始められたのですね。

 

千葉さん ハローワークで探し始めたのですが、仕事の内容や労働条件などを私が妥協できなかったこともあって、なかなか見つからなかったんです。年齢もネックになりました。でも、自分が希望する条件が叶わないんだったら、無理に仕事をすることもないかなという気持ちもありました。100%は無理でも、納得できる仕事を探そうと思いました。それが甘かったですね。仕事探しは、難しかったです。

 

ミヤウチ 現実は甘くなかったと・・・

 

千葉さん はい。いいなあと思う所があっても、やっぱり年齢でだめだったりしました。事務系の日勤帯の仕事で、土日祝日休みで、年末年始などの長期休暇もあって、正社員でという条件では、やっぱりないんですね。自分で探す事に限界を感じました。それで、派遣という形でも、希望と近い仕事に就けるのであればといいかなと思って、アビリティーセンターに登録しました。派遣はどんな感じなのか、見てみるだけでもいいかなあという軽い気持ちでした。

 

ミヤウチ 登録の時には、まずどのように希望を話されたのですか。

 

千葉さん 仕事は一般事務を希望していることや、わがままな勤務条件なども一方的にお話させていただきました(笑)。そのような所と御縁があればぜひ働きたいとお話しました。そうしましたら、担当の方からぽつぽつとお話を持ってきていただいて、今とは別の会社で、産休の方の代わりで1年ちょっと勤めました。その派遣期間が終わった時に、その職場に愛着が湧いていましたので、やはり寂しく感じましたね。仕事だけではなく、関わった人達と離れるのが一番寂しかったですね。それで、働くのであれば正社員として働きたいと改めて思いました。これからどうしようと考えた時に、やっぱり働いていたいなあと思ったんです。それで、次を探してくださいとお願いしました。

 

派遣社員から正社員へ

ミヤウチ 正社員として仕事をしたいと実感されたのですね。

 

千葉さん そうですね。それから、またいくつかご紹介いただいた中に、こちらの会社があったんです。ありがたいことに、私のわがままな条件にもほぼ合っていました。様子を見てから正社員に採用される可能性もあるということでしたので、最初は派遣で入らさせていただきました。5か月は派遣社員として働き、その後、正社員にして頂きました。採用して頂いて本当に感謝しています。

 

ミヤウチ それはよかったですね。先程もお話されたように、年齢的に言いますと、正社員の就職先を探すのはなかなか難しいようでしたから。

 

千葉さん そうなんです。まあ、そんなに自信があるというわけでもないですが、長く事務職で勤めていましたから、それなりの経験はあると思っていました。でも、やっぱり年齢の壁はあるんだと実感したので、ありがたかったですね。自分の希望の条件を下げればよかったのかも知れませんが、そこは考えませんでした。

 

ミヤウチ そこを妥協されなかったというのは、どんなお考えからですか。

 

仕事ができることのありがたさを知る

千葉さん やっぱり、ずっと正社員としてフルタイムで働いてきましたので、その感覚をなくしたくないというのはあったと思います。事務職にこだわったのも、長い経験を活かした仕事をしたかったから。土日祝日、大型連休の休みはできるだけ主人と同じ休みをとりたかったから。やっぱり、かなりわがままな条件でしたね(笑)。退職後は「やりたいことをやったらいいよ」って言われたのですが、習い事やカルチャースクールで毎日を送るのは現実的には無理がありますし、やっぱり、私は働いているのが好きだと思いましたね。ずっと勤めていた会社の方から「だから辞めなきゃよかったのに」って言われましたけれど(笑)、その時はその時で考えがあったんです。でも、半年の専業主婦体験があったからこそ分かったんです。

 

ミヤウチ それが、分かったのは良かったですね。ずっと勤めていたら実感できなかったかも知れませんが、仕事ができるのはありがたいと思えるようになられたのですね。

 

千葉さん そうですね。ずっと仕事があることが当たり前だったので、就活をしてみて世間の厳しさも知りました。辞めずにいたら、多分そんな事も分からなかったでしょうね。専業主婦の期間が私には自分を見つめ直すのに必要な時間だったと思います。

 

ミヤウチ 先程、年齢の事で、再就職が難しかったというお話が出ましたが、会社側にとっても、千葉さんのように経験を積んだ方が入るというのはプラスだと思います。まあ、その人の個性にもよるのでしょうが、例えば、社内の人間関係などを円滑に保つには、ある程度、経験を積んだ方の方が上手だったりしますしね(笑)。私も、いろいろな企業の経営者さんにお話を伺う機会がありますが、そんなことをおっしゃられる方も多いですよ。

 

千葉さん そういうところを含めて即戦力になるという強みがあるかなと思ったのですが、実際は、就職活動でそこまで掴んでもらえなかったですね。

 

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category / 四国の働き方図鑑

この記事を書いた人

加藤 士陽

加藤 士陽

アビリティーセンター株式会社所属の人材採用コンサルタント。1972年愛媛県新居浜市生まれ。大学を卒業後、グラフィックデザインやソフトウェア開発のフリーランスを経て現職に至る。現在は香川県、愛媛県、高知県、徳島県に本社を置く企業の採用担当者に、Webや紙面媒体での採用広告制作、リクルートイベント企画などのサービスを提供している。

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