再就職における目標設定のポイントは、「キャリア展開」と「拡張」の考え方です。
2016年4月25日 by矢野 千春
皆様、こんにちは。キャリア・コンサルタントの矢野でございます。
前回まで、「自己分析」(自己の棚卸し)についてご紹介いたしました。
「人は職業行動と職業経験に意味を付与することにより、自らのキャリアを構成する」(サビカスの理論)
変化の激しい時代の中にあって、それでも私達は「自分らしさ」「歴史」「パターン」「こだわり」を持って生きています。
自分の過去(資源)には、それらが多く散りばめられています。変化に対する適応は、一貫した自己に基づくからこそ可能になります。
今回は、それらをふまえた上での「目標設定」についてご紹介します。
社外転進を成功させる3つのポイント
社外転進を成功させるには、以下の3つのポイントがあります。
① 目標を持って行動している
② 自分のキャリアにプラスになる職種を選んでいる
③ 自分の有用性を理解している
「何ができ、何をしたいか、その理由を明確にする。自分が最も活かされ必要とされる領域を考える」ことが、成功への近道です。
目標設定のポイントは、「キャリア展開」と「拡張」の考え方
キャリア展開
これまで積み上げてきたキャリアを一本のリンゴの木に例えます。
木の幹はこれまでのキャリア。
通常のリンゴの実は、これまでのキャリアをそのまま発展させたもの。
一方、リンゴの形をしたバナナ味の実は、幹を同じくし異なる味の実をつけたもの。
時に、幹というキャリアを展開させることで違う味の実を実らせることも必要です。
もしかしたら「あの経験が活きるかも・・・」
拡張
つぎは、「拡張」についてです。
自己分析の結果、
◆ 内的キャリア:自分の保有しているスキルや価値観等
◆ 外的キャリア:今まで携わった業務内容
が整理されます。
その上で、
◆ 経験を活かせること:can
◆ やりたいこと:Will
を念頭に置き、就職市場の現状と照らし合わせて、求職ターゲットを設定します。
ターゲットは1つにこだわらず、柔軟性を持って「拡張」の意識をもつことが大切です。
自分のキャリアの木を育てていくということは、新しい展開を生み出し、仕事を面白く自らの手でデザインすることなのです。
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