「志望動機」の固め方
「志望動機」は重要なポイント
応募企業が決まりましたら、「志望動機」を考えることが、非常に重要なポイントとなります。
「志望動機」で応募企業に対するご自身の想いを伝えることになりますので、十分に固めておく必要があります。
十分に固めた「志望動機」は、履歴書に書くだけでなく面接段階でアピールするポイントにもなってきます。
そこで今回は、その「志望動機」の固め方について考えていきます。
「志望動機」の使いまわしは厳禁
転職活動をするにあたり、複数社に応募する方も多いと思います。志望動機は、応募する企業ごとに考え、それぞれの会社に対して、ご自身の動機形成が必要になってきます。時々、「志望動機」を何社も使いまわしているような内容を拝見します。
このような使いまわされている「志望動機」は、見る人が見れば分かりますので、本当に注意が必要です。
応募企業の情報を調べる
「志望動機」を固めるために必要なことが、応募企業の情報を十分に調べることです。
今や、自社のホームページを持っている企業がほとんどですし、インターネットから色々な情報を調べられます。
そこで確認したいことが、サービスや商品などの事業内容だけでなく、
・企業理念や会社方針は、自分の価値観に合うか
・社長のお考えは共感できるか
・ホームページから感じ取れる雰囲気は、自分に合っているか
という点です。
また、転職エージェントなどから、生の企業情報を収集することも一つの手段です。
定着する人材としての「志望動機」
そして単純に、求人票に記載されている仕事がしたい、ということだけでなく、 得られた企業情報と、これまでにご自身に培われた価値観などが合致するのか、応募企業の社長のコメントに共感できるのか、などが、「志望動機」として考えるポイントになります。
例えば、企業理念に「奉仕」という言葉があったとします。そしてご自身に「ボランティア」の経験があったとします。
その場合、その企業が大切にしている「奉仕」という言葉と、ご自身の「ボランティア」という活動が合致します。
ここをご自身の言葉で、エピソードも交えながらご説明ができると、非常に好感度が高く、説得力のある志望動機になってきます。
そのように、企業理念などに合致するご自身の価値観などが伝われば、企業側には、この人は自社の価値観に合う、長期的に定着する人材であることのアピールにつながります。
貢献する人材としての「志望動機」
次に、その価値観の合う応募企業で、どのような貢献ができるのかを考えます。
ここは、ご自身のこれまでの実務経験や持っている資格、そしてご自身のお人柄などと、求人内容とのすり合わせが必要になります。
特に、これまでの職歴とは違う職種に応募の場合、非常にお悩みのことと思います。
例えば、これまで接客業が中心のご経歴の方が、事務職に応募をする場合のことを考えます。
事務職と言っても、特に地方の中小企業の場合、電話や来客の対応はもちろん、社内から色々な事務処理を頼まれるようになりますので、コミュニケーションスキルが非常に求められます。
ですので、これまでの接客業で培ったコミュニケーションスキルを事務職として活かすということは、十分にアピールポイントになってきます。
実務のスキルは慣れれば高まりますが、コミュニケーションスキルなどのヒューマンスキルの部分は、その人によるところが大きく、決して訓練だけで高まるものではありません。
特にキャリアチェンジをお考えの方は、ご自身の持っている様々なスキルと、求められる求人内容のどの部分とをすり合わせるのか、そしてどのような貢献がその企業に対してできるのか、事前に十分に練りこんでおくようにしておきましょう。
これまでの実務経験が活きる転職の場合は、もちろん、これまでのご経験より、ご自身の今後の貢献度をアピールできるようにしましょう。
自分の言葉で説明する
そして何よりも、ご自身の言葉で説明することが重要です。
ご自身の経験を、ご自身の言葉で語る、また文章に落とす、ということは、それだけで非常に説得力があります。
どこかから借りてきたような言葉や文章は、薄っぺらく伝わることとなり、印象も良くなくなります。
ただし、独りよがりになってもいけませんので、転職エージェントや就労支援機関などの専門家に、書類の添削をしていただいたり、面接トレーニングをしていただいたりすることも必要になります。
そこで、更にご自身の言葉を、ブラッシュアップしていきましょう。
まとめ
企業側が採用時に見るポイントは大きく2つと言えます。
それは
①応募された方が定着する人材かどうか
②どのような貢献をしてくれるのか
ということです。
そのポイントに合わせて、ご自身の「志望動機」を固めていきましょう。
今回の内容が、皆さんのより良い転職活動につながれば、非常に嬉しく思います。