大きなプラントを支える縁の下の力持ち(1/2)

2017年10月30日 byアビリティー・センター

総合人材ビジネス会社アビリティーセンターで働いている人を、ワークマンハンター・ミヤウチカナエが職場にお訪ねしているシリーズ企画、第12回。
今回お話を伺ったのは、株式会社住共クリエイトサービスセンターのアビリティーセンター請負工事現場で、責任者を務める一方井卓也(いっかたい たくや)さんです。

東予地方で工場内作業の仕事を探していました

住友共同電力グループの『住共クリエイトサービスセンター』におじゃましました。火力発電所の保守業務をしておられる一方井卓也さんにお話を伺います。取締役・営業企画部長でいらっしゃる岡政道さんにも同席していただきます。よろしくお願いします。

 

岡部長一方井さん こちらこそよろしくお願いします。

 

ミヤウチ 岡部長、こちらはどのような会社なのですか。

 

岡部長 弊社は、1974年創業以来、住友共同電力グループの一員として「低廉・良質な電気・蒸気の安定供給」と「地球環境保全のための産業資源循環」の一端を担っています。産業廃棄物の収集や運搬、石炭灰の管理やその有効利用のフライアッシュの販売、廃油処理及び再生油の販売などを行っています。発電事業に関わる支援業務も委託されていまして、アビリティーセンターさんには火力発電所の設備管理・保守業務を行ってもらっています。

 

ミヤウチ 何だか、私達には想像がつかない大掛かりなプラントの中でのお仕事ですね。電気や産業資源の循環のことなど、グループ会社の根幹に関わる分野のように感じます。一方井さんはアビリティーセンターの社員として、こちらで5年前からお仕事をしておられるそうですね。珍しいお名前ですがご出身はどちらですか。

 

一方井さん 私は伊予市の双海町です。

 

ミヤウチ さしつかえなければ、こちらでお仕事をされるまでの職歴をお聞かせください。

 

一方井さん 一番最初は金属部品の加工の仕事をしていました。その後、以前の会社では、生産管理の仕事をしました。主に現場の仕事をしてきましたね。

 

ミヤウチ アビリティーセンターでお仕事をしようと思われたのはどういうきっかけだったのですか。

 

一方井さん 会社を辞めてから最初は松山で探したのですが、工場での仕事がなかったんです。東予の方だったらそういう仕事もたくさんあるのではないかということで、東予で探してみたらあったんですね。でもそこは正直長続きしなかったんです。でも西条に移り住んでいましたので、また東予地区で仕事を探しました。アビリティーセンターが募集をしているということで、話を聞いてみようかと思ったんです。

 

ミヤウチ アビリティーセンターセンターではスムーズにいったということですか。

 

一方井さん そうですね。実際にこのような仕事があるからどうですかということでスムーズでしたね。

 

ミヤウチ なるほど。アビリティーセンターにお話に行かれた時には、どのような条件で相談されたのですか。

 

一方井さん これまで現場の仕事が長かったので、多少は機械も使えるので、工場での仕事がしたいということを出しました。実際に来てみても、工場の雰囲気というのはなじみがありましたし、働いている人たちの雰囲気も違和感がなかったですね。

 

ミヤウチ それで、実際にこちらでお仕事をされていかがでしたか。

 

一方井さん 人間的には本当に助かったなと思いましたね。仕事の内容も、あまりにもハードだとか困難だとか、そういうこともなかったですからね。わりとスムーズに入っていけました。こちらではアビリティーセンターから就業している人が私の他に4人います。

 

必ずしも経験が必要なわけではない

ミヤウチ 今しておられるのはどのようなお仕事ですか。

 

一方井さん 主に、発電所の設備や機器のメンテナンスの一部ですね。機器のフィルターを洗ったり、グリスアップしたりオイル交換したりということが主な仕事ですね。

 

ミヤウチ そのようなお仕事は、これまでの経験を生かせるお仕事ですか。それとも全く新しいお仕事ですか。

 

一方井さん 全く新しいことではないですね。グリスを注すときにグリスガン、フィルターを掃除するときにはエアダスターという道具を使いますが、全く経験がなかったら、そんなグリスガンやエアダスターさえも知らないと思うんですよね。ほんのちょっとでも道具の名前や言葉を知っているというだけでもプラスにはなっていると思います。

 

ミヤウチ なるほど、そのような中でも、道具の名前や言葉が分かっていると入っていきやすかったということですね。今のお仕事に入るには研修期間があったんですか。

 

一方井さん はい、ありました。1ヶ月くらいありました。

 

ミヤウチ そのときに、とまどったこととか難しくて困ったことはなかったですか。

 

一方井さん ありましたね。何より、難しかったのは、設備や機器がそれぞれたくさんあるのですが、広い工場ですから、何がどこにあるかというのがなかなか分りにくかったですね。この工場の中は、風景が似たような所が多いですし、名前も似ているケースがあるんです(笑)。これを区別するのにちょっと苦労しましたね。

うっかりしてると分りませんが、何か目印はありますから、自分なりにメモしたり、時間のあるときに何度も何度も歩き回ったりして覚えましたね。研修期間中ほぼ毎日1ヶ月入ったら、だいたいは分かるようになりました。

効率アップに繋がる提案も

ミヤウチ 現在は、一緒にお仕事をしている方のリーダーをしておられるとお聞きしたのですが、どのようなことに配慮しておられますか。

 

一方井さん そうですね。自分が経験して、これは危ないんじゃないかということは、口に出して言うようにしています。それから、チェックシートというのがあるのですが、例えば「この機器にはこのグリス」というようなことを書いてあるものですね、そのチェックシートと「照らし合わせてください」ということを言っています。それから、基本的には、「ゆっくりやろうや」ということを言っていますね。

 

ミヤウチ それは丁寧に間違えないようにということですか。

 

一方井さん そうですね。それもありますが、急ぐ、あせるということになると大きな失敗はしないまでも、忘れ物があったり、やったかどうか分らなくなって確かめ直したり、かえって時間がかかることが多いんです。それをよく感じていましたのでね。ですから「一つ一つ確認してゆっくりやってください」と言っています。それで間に合わないことは「周りがフォローし合えるから」と言っています。

 

ミヤウチ 仕事は人間関係によって左右されることも多いのではないかと思いますが、それはうまくいっていますか。

 

一方井さん うまくいっていますね。いずれ何かあるかも知れませんが、それはそのときに当たって解決するしかないですしね。

 

ミヤウチ その通りですね。さて、このお仕事において、向上していきたいことや目標などがありましたらお聞かせください。

 

一方井さん そうですね。今は、作業の一部で「なかなか間に合わないな」と感じていることはあります。「こういう道具を使ったらもっと早くできるんじゃないか」「作業計画のこの辺りを変えたらもっと効率よくできるのではないか」などということを出して、それで仕事を進めています。それで実際に時間短縮できればいいなと思っています。

 

ミヤウチ そういう改善もしておられるのですか。

 

一方井さん 具体的なやり方を考えています。それで成果が出せるようになればいいなと思っています。

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category / 四国の働き方図鑑

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