歴史ある大きな会社ならではのやりがいも感じるようになりました。<2/2>
2019年8月27日 byアビリティー・センター
ミヤウチ:
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ミヤウチ:大会社のステータスを求めておられたわけではない金子さんだからこそ、感じることもあったことでしょう。
さて、最近の転職や就職では、派遣会社が大きな役割を果たすことが一般にも知られるようになってきましたが、金子さんの経験から、アビリティーのような会社を利用するメリットはどのようなことだと考えておられますか。
金子さん:人材派遣会社の存在は大きいですね。
特にアビリティーさんは、愛媛県内に強くて、求人が現れてないところでも、見つけてきてくださったんですね。それは大手の派遣会社ではありえないことです。
転職を考えるときには、地域が決まっているのであれば、その地域に根付いた会社を選ぶことがポイントではないかと思います。
ほんとうに心強い存在です。持ち上げて言うんじゃなくて(笑)。
王:ありがとうございます(笑)。今回の金子さんの場合、実際、住友鉱山さんの求人は表に出ていなかったんです。
私たち企業担当者は、毎月企業さんに伺ってお話させていただくんです。その企業さんのニーズがどこにあるのか、どのようなことをされているのか、私たちがお世話している求職者の方々がどういう経歴の方なのか、そういう情報交換をする中で、今回の金子さんのポジションが生まれたということなんです。
住友金属鉱山本社は東京で求人を出そうとしておられたんです。弊社の前任の白石が、金子さんが優秀な方なので、絶対に結果を出したいということで話を進めていったんです。
ミヤウチ:ああ、そんな経緯があったんですね。それはアビリティーのお手柄ですね(笑)。もちろん、金子さんが優れた人材であったからこそですが。
金子さん:いやいや、本当にありがたいですね。ラッキーでした(笑)。
ミヤウチ:金子さんは転職を決心されるときには、もちろん、奥様とも話し合われたと思いますが、奥様の意見はどうだったか、よろしければ教えてください。
金子さん:転職には賛成してくれました。僕の健康のことも気にしてくれていましたので、ここに決まったときは通勤できる距離なので喜んでくれましたね。
ミヤウチ:それは、よかった。転職などの節目で、夫婦の思いがすれ違ってしまうこともありますからね(笑)。優しい奥様なのですね。
金子さん:そうですね。よかったです(笑)。
ミヤウチ:さて、これからは、男性も家庭と仕事のバランスをとることが大事だと思われますが、金子さんはどのように考えておられますか。
金子さん:家事も分担してやっています。掃除や料理もしますよ(笑)。
ミヤウチ:そうですか。すごいですね。
金子さん:え、そんなに驚くことでもないと思うのですが(笑)。
ミヤウチ:ああ、私の世代から考えると、人類も進歩してきたと思います(笑)。もし、奥さんがフルタイムで働くことになったとしても大丈夫ですか。
金子さん:はい、勿論、オーケーです。僕は理系の大学だったので、友人は女性でも家庭を持っても技術職などでフルタイムで働いている人が多いんですよ。やりたい仕事があるなら、どんどん働いたらいいと思います。
ミヤウチ:金子さんご自身は、長いスパンで考えた時に、これから、この会社で頑張って、目指すものがありましたら教えてください。
金子さん:まだ、なかなか、大きなことは言えないですが(笑)、皆さんのお役に立てる事を実現したり困ったことを解決したりできるようにやっていきたいと思っています。
加藤:地方では理系卒のエンジニアの方は特に仕事を得るのは苦労されると思うのですが、転職活動で、その壁を乗り越えたヒントがあればお聞かせください。
金子さん:おっしゃる通り、苦労はしました。エンジニアでも特に研究開発となると本当に限られているんです。広島など県外に出るしかないという状況で、僕もその覚悟をしないといけないかなと思いました。
今回は、アビリティーさんのおかげですね。
加藤:転職にはいわゆる妥協も必要であると思うのですが、そんな中で、ここだけは譲れないとあきらめなかったポイントはありますか。
金子さん:そうですね。「ものづくり」ということは妥協しなかったということですね。
加藤:転職活動期間はどのくらいですか。
金子さん:プライベートのことがありましたので、転職に集中できない時期もあったのですが、動き出してからは半年くらいですね。
話がいろいろ出て本格的になってからは3か月くらいです。話があったとしても、1つの話が結局3か月くらいかかることも多いんですよ。
加藤:今、転職を考えておられる方に向けて何かアドバイスがあればお願いします。
金子さん:まず、自分は何ができるかを明確にすることですね。
今までの経験で、自分がそんなに重要な事だと思っていなくとも、雇用する会社によっては重大なことだったりするんです。
実際、僕も、自分のことを書いていくと「そういえばこれもやっていたな」ということがいろいろありました。
例えば、僕の場合、エンジニアとしての仕事だけではなく部材の手配や製品のスケジュール対応などの生産管理の業務もやっていたのですが、そこに着目してくれた会社もありました。
だから、自分の中でやっていたことを整理していくことが大事だと思いました。
加藤:私共の言葉で言うと「キャリアの棚卸」をしっかりしてまとめておくことということですね。
自分の中で何が大事なのか、地域なのか、職種なのかなど、優先順位をはっきり意識しておくことが大事だと、金子さんのお話を伺って改めて感じましたね。
ミヤウチ:やはり、転職は大仕事ですね。落ち込んだり、思いが持続できなかったりすることもあったと思うのですが、そんな転職活動中の金子さんを支えたのは何だったのでしょうか。
金子さん:奥さんの存在ですか(笑)。
ミヤウチ:あ、私、そう言わせようと誘導しましたね(笑)。
金子さん:そうですね(笑)。もちろん、せかすことなく気遣って待っていてくれた妻の存在が支えだったというのも答えなのですが、僕は、結構、あっけらかんとして、気にしないところがあるんですね。
来てる話がゼロではなかったので、まあ、決まるときには決まるだろうという思いがありました。
ミヤウチ:金子さんのそんな楽天的で前向きな取り組み方と、理解ある奥様の存在が、転職成功のバックボーンですね。
今日は、前向きになれるお話を聞かせていただき、大変勉強になりました。ありがとうございました。どうかこれから経験を積んで、ご自身の技術を生かして、ますますご活躍ください。
金子さん:はい、がんばります。ありがとうごさいました。
category / 四国の働き方図鑑