育休復帰一年生、働く女性のための仕事に燃える。(1/2)

2018年7月20日 byアビリティー・センター

 
 
ミヤウチ
アビリティーセンター新居浜オフィスにて、こちらにお勤めの塩出美咲さんにお話を伺います。
塩出さんよろしくお願いします。
 
 
 
塩出
こちらこそよろしくお願いします。なんだか緊張しています。
インタビュー記事はいつも見ていたのですが、まさか私がインタビューされるとは思っていませんでした。
 
 
 
ミヤウチ
生放送の収録ではないのですから、近所のおばさんと話しているくらいの気持ちでお願いします(笑)。
 
 
 

結婚して出産しても仕事は続けていきたい

 
ミヤウチ
塩出さんはこの会社に入社して何年になるんですか。
 
 
 
塩出
2012年入社ですので6年目です。
 
営業を3年、スタッフと企業さんとのコーディネートの仕事を1年して、産休育休を1年取って、今年の4月に復帰したところです。子供は1歳2か月になりました。
 
 
 
ミヤウチ
子育てをしながら仕事をするという新しい状況に飛び込まれたところですね。
 
出産したら仕事はやめるという女性も多いですが、塩出さんは迷わず勤め続けようと思われたのですか。
 
 
 
塩出
妊娠した時に、上司から戻ってきてねと言ってもらっていましたし、私自身も仕事を辞めようとは思ったことはなかったんですね。
 
だから、当たり前の感じで、子供が生まれても仕事は続けようと思っていました。
 
 
 
ミヤウチ
ああ、やっぱり、時代は変わってきていますね(笑)。
 
私たち還暦過ぎの世代は、やはりどこかで、収入の問題さえなければ、専業主婦でいたいという感覚があるような気がします。
 
 
 
塩出
私は、専業主婦へのあこがれはないですね。
 
私の母は専業主婦なのですが、私が就職した時に「仕事はずっと続けた方がいいと思うよ」って言っていましたから、もしかしたら、母は仕事を辞めずに続けたかったという思いがあるのかもし知れませんね。
 
 
 
ミヤウチ
なるほど、それぞれの人生、それぞれにいいところしんどいところがあるものですが、これからの時代は、結婚した女性が仕事を持つのは普通のことだという感覚ですね。
 
やっぱり、私は少し頭が固くなっているようです(笑)。
 
でも、小さいお子さんを育てながらのお勤めは忙しいでしょ?一日の暮らしの流れをお聞きしましょか。
 
 
 

子育てと仕事を両立する毎日は夫の協力もあり充実した日々

 
塩出
朝は、目覚ましが鳴る前、5時45分くらいには目が覚めてしまうんです。
 
私が起きると子どもも起きてきます。朝ごはんの準備をしながら洗濯機を回して、だんなさんを起こして、朝ごはんをみんなで食べます。
 
7時15分に子供は保育園に行くんですが、それはだんなさんが送っていってくれるんです。
 
その後、私は洗濯の続きをして、ちょっと掃除をして、できるときは晩御飯の段取りをして、8時前に家を出ています。
 
 
仕事が終わったら、5時ごろに保育園に迎えに行って、帰ってご飯の支度をしたら、子どもと散歩に行きます。
 
だんなさんが6時半から7時頃に帰ってきますので、みんなで晩ご飯を食べます。いっしょにご飯を食べるというのを大事にしています。
 
その後は子どもをお風呂に入れて9時ごろには寝させるんですが、私も最近は一緒に寝てしまいます(笑)。
 
 
 
ミヤウチ
それは忙しいですね。特に朝はバタバタでしょう。
 
 
 
塩出
そうですね。でも、そんなに、バタバタしてる感じはないんですよ。
 
私が食事の準備したり洗濯したりしているうちに、だんなさんが、子どものおむつを替えたり、保育園に行く準備をしてくれたり、二人で朝の時間を回しているという感じなんです。
 
だんなさんは晩御飯の後の片付けもしてくれますし、育児や家事に協力的なんです。
100点あげてもいいと思います(笑)。
 
 
 
ミヤウチ
それは、なんと、素晴らしい。
 
実際の手間が助かるのは勿論のことですが、二人で協力してやっているという精神的な支えも大きいと思いますね。
 
自分だけがバタバタして、横で夫がのうのうとしているのは、本当に腹が立つものです(笑)。
 
 
 
塩出
そうだと思います。
 
実は、私が仕事に復帰する直前、グッドタイミングで二人で見た番組があったんです。
 
『セブンルール』というテレビ番組で、輝いている働く女性を取り上げたドキュメントなんです。
 
その番組で、日々の家庭のあれこれを二人で回すというイメージの夫婦が紹介されていたんです。
 
私のだんなさんもいっしょに見ていて、そのイメージをいっしょに感じることができたんです。それで、だんなさんも変わったと思います。
 
 
 
ミヤウチ
それはまたいいタイミングでしたね。
塩出さんのだんなさんには、家事は女がするのが当然だという考えはないんですか。
 
 
 
塩出
それが全然ないんです。結婚前から、私が仕事で遅くなったりすると気を遣ってくれていましたね。
 
 
 
ミヤウチ
それは、本当に、うらやましい(笑)。
 
そんなご主人のような男性のことを、ぜひ、もっと多くの男性に知ってもらいたいものです。
 
女性が生き生きと仕事を続けていくための対策として、男性の感覚が変わるような機会がほしいところですよね。
 
塩出さんとご主人がセブンルールという番組を見て感じるものがあったように、夫婦で気付くチャンスがいりますね。
 
 
 
塩出
そうですね。今日もわたしのだんなさんが来て話した方がよかったくらいですね。
 
「俺も行こうか」って言ってたんですよ(笑)。
 
 
 

子どもを持つことで仕事の仕方に変化が

 
 
 
ミヤウチ
私も、ご主人に会いたかった(笑)。
 
そんなご主人の協力体制ばっちりでお仕事に復帰された塩出さんですが、お子さんが生まれて、何かお仕事の仕方で変わったことはありますか。
 
 
塩出
やっぱり、ママ目線になっていると思いますね。
 
派遣スタッフさんのお子さんの体調が悪くなったときなど、母親としての気持ちがよくわかるので、会社の対応の仕方がとても気になりますね。
 
ママと子供さんのためになることを、より考えるようになりました。
 
それから、自分自身の仕事の仕方も、できるだけ次の日には残さないで、その日のうちに終わらせるように工夫しています。
 
もしかしたら、急に子供が体調を崩してお休みを取らないといけなくなることも考えられますので、極力次の日に残さないようにしていますね。
 
 
 
ミヤウチ
独身の時や、子どもがいないときは、時間をそんなに気にすることなくと引き延ばして仕事をしてしまうこともありますよね。
 
 
 
塩出
そうですね。今はメリハリをつけて、できるだけ集中して終わらせるように考えていますね。
 
 
 
ミヤウチ
残業しないといけないときもあるのではないかと思いますが・・・
 
 
 
塩出
だんなさんや私の実家の母に助けてもらって乗り切っています。
 
 
 
ミヤウチ
実家のお母さんも助けてくださるんですね。塩出さんは恵まれていますね。
 
 
 

今の仕事内容とは?

 
 
 
ミヤウチ
さて、今しておられるお仕事の内容を教えてください。
 
母親になったことで、同じ母親の立場で働いている人たちと共感できるのは、仕事の上で大変プラスになりますよね。
 
その一方、ご主人や実家の協力を得ている塩出さんが、それが得にくい方たちの気持ちにどう寄り添うかということは、これから経験を積んでいかれる部分でしょうね。
 
何か、スタッフさんとの関りの事例がありましたら、教えてください。
 
 
 
塩出
家族のフォローが難しいスタッフさんのお子さんが病気になった時、病児保育をしているところがあるので、そんな所に助けてもらうのもいいですねって話したんです。
 
そんな情報を提供できたらいいなと思います。
 
 
 
ミヤウチ
なるほど、情報提供は大事なことですね。
 
派遣スタッフさんと話していると、その方の辛さ苦しさを聞くときもあると思うんですね。
そんなときはどんな風に対応しておられますか。
 
 
 
塩出
そうですね・・・ひたすら聞くことしかできないこともありますね。
 
私自身が家族の協力という点では大変恵まれていますので「ああ、この人は本当に頑張っておられるんだなあ」っ
て感心するんです。
 
それで「それは大変ですね。頑張っておられますねえ」って心から言うことしかできないですね・・・
 
 
 
ミヤウチ
その人は塩出さんの「それは大変ですね。頑張っておられますねえ」の一言で、すごく救われた気持ちになられるんじゃないでしょうかね。
 
真摯に考えておられる塩出さんの表情に、話す人を勇気付ける何かが表れているように思いましたよ。
 
 
 
塩出
ありがとうございます。
 
誰かに感謝されたり、すごいですねって声をかけられたり、そういう事ってすごくエネルギーになるなと思うんです。
 
ですから、そんな言葉を大切にしていこうといつも考えています。
 
母親は褒められることがあまりないんですよね。
 
毎日忙しくて疲れている人も多いんです。だから、そんな人たちのエネルギーになる言葉かけができるようなりたいと思っています。
 
 
 
ミヤウチ
そう考えると、このお仕事は人材派遣業という言葉だけでは表せないような、人を勇気づける素敵なお仕事だと言えますね。
 
 
 
 
 
 
 

category / 四国の働き方図鑑

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