子供の巣立ちにあわせ個性を生かして活き活きと働く(2/2)
2018年8月14日 byアビリティー・センター
フルタイムで働くことを選んだ理由とは?
ミヤウチ
白石さんは今は9時から5時のフルタイムで働いておられますが、最初からフルタイムでお仕事をしようと考えておられたのですか。
白石さん
いえ、最初は、休憩なしの短時間希望だったんです。でも、面接をしたときにできれば長くやってほしいということで、頑張ってみようかなと思ったんです。
ミヤウチ
いきなりフルタイムでは大変だったでしょ。
白石さん
最初は大変でしたね。一日立ち仕事ですから足が辛くって・・・。
ミヤウチ
お店での接客の仕事はなかなか大変ですよね。事務の仕事の方が体は楽かもしれないと思うのですが・・・
白石さん
それは最初からあまり抵抗なかったですね。
私はもともとコーヒーも好きですし、みんなでいろいろなお店にランチに行ったりして、カフェに関心がありましたからね。
カフェのお仕事はいいお仕事だなって思っていました。
それから、年齢が上がるにつれて運動もあまりしませんから、ずっと座って仕事をしていると血流も悪くなりますしね。こうして立って歩く仕事の方がいいかなと考えたんですよ(笑)。
ミヤウチ
ああ、なるほど、それは考えませんでした(笑)。仕事の間に動いているわけですね。
白石さん
これは本当は内緒なんですけれどね(笑)。
ミヤウチ
女性が働くときに、これまでは、ご主人の扶養家族の範囲内になるように就労時間をおさえる人も多かったように思いますが、フルタイムを選んだ白石さんとしては、そのあたりは考慮されたんですか。
白石さん
そうですね。いろいろ制度的なことなど、私も詳しいことは分かっていないんですが、アビリティーさんにアドバイスもしてもらって決めました。
将来的に年金のことなども考えると、ちょっと頑張ってフルタイムでやってみようと思いました。
主人にも相談しました。最初はフルタイムは大変だから扶養範囲内でと話していたのですが、勧めてもらっているし、とりあえずフルタイムで頑張ってみようという結論になったんです。
ミヤウチ
御主人ともきちんと相談されたのですね。白石さんがこのお仕事を始められたことに対して、子どもさんたちの反応はいかがですか。
白石さん
娘は「ママに似合ってるね」と言っています。
大学生の息子もここに食べにきてくれます。
子供が小さい間は、うちにいてあげようと思っていたのですが、さすがに下の子も高校生になると、先々のことを考えたんですよね。
下の子も大学に行って家を出ると、私は、主人の世話だけをする毎日というのもどうかなあって(笑)。そろそろ外にでておいたほうがいいのかなあって。
ミヤウチ
それはきっとご主人のためにも、夫婦の関係性のためにもいいんじゃないかな(笑)。
私の年代は、現役をリタイヤする時期なんですが、専業主婦と定年退職した仕事人間のご主人の間には何かと問題が起きやすい(笑)。
ご主人が自立するためにも奥さんが働くことはいいことだと思います。奥さんが一緒じゃないと出かけない男性もいますからね。
白石さん
そんな話、聞いたことがありますね。でも、幸いなことに、うちの主人は、結構一人でも大丈夫な人です。
ミヤウチ
それはいいご主人(笑)。
白石さん
ですかね(笑)。
仕事をしていて良かったことは?
ミヤウチ
お仕事をしてよかったことはどういうことですか。
白石さん
子どもに、自分で働いた中からお小遣いをあげられますし、東京の息子の所に行くのも自分のお金で行けますしね。
それはだいぶん気持ちが楽ですね。春休みも、娘と二人で東京に行ってきたんです。主人は「楽しんでおいで」って送り出してくれます。
ミヤウチ
うわ、またまた、それは素敵なご主人(笑)。
白石さん
ですかね。長年一緒にいると分からなくなりますね(笑)。
ミヤウチ
これを機会に再確認してください(笑)。さて、これから先のことは何か考えておられることはありますか。
白石さん
特にはないですが、ここに勤められる間は勤めさせていただいて、終了すれば、またアビリティーさんに新しいところを紹介していただきたいですね。
仕事で苦労したことは?
ミヤウチ
全体としては、とても、スムーズに仕事も家庭もいいペースで進めておられる白石さんですが、あえて、仕事を初めて苦労したことを何か探して聞かせてください(笑)。
白石さん
そんなに苦労したことはないのですが、これまで、娘の送り迎えができなくなったんですね。
雨の日など自転車で帰ってる娘を思うとちょっと辛くなりますね。
ミヤウチ
それはきっと娘さんも強くなって、娘さんのためにもいいことかもしれないですよ。
白石さん
そうなんですよ。
主人はもともと「自転車で行かせたらいいんだよ」って言ってたんです。私がちょっと甘やかしているところもあったんですね。
ミヤウチ
ご主人の言葉、またまた素晴らしいです(笑)。
仕事をするから送迎してやれないじゃないかって仕事をする奥さんにチクリと言うご主人もいますよ。
白石さん
あ、うちはそれはないですね。「自分で何でもさせたらいいんだよ」って言ってます。
ミヤウチ
私もそう思います(笑)。
私は長年、子どもに関わる仕事をして、たくさんの親子さんに会いましたが、母親が子どもに集中できない時間があるというのは、母親にとっても子供にとっても、実はいいことだと考えています。
白石さん
そうかもしれないですね。
うちは、子どもたちにとって私が重荷になっていることはないと思うんですけれどね(笑)。
親子、仲がいいんですよ。自分の部屋に上がらないで、リビングで話してるような子たちなんです(笑)。
息子も東京で一人暮らしをしていますし、心配することはなかったですね。
ミヤウチ
専業主婦で子育てやPTA活動を楽しんで、子育て一段落の後、ご自分の個性を生かしてカフェのお仕事をしておられる白石さん。
お仕事をすることで、自然に上手に子離れしていかれたように感じられます。
今日は、いろいろなお話ができて楽しかったです。どうもありがとうございました。
白石さん
こちらこそ、ありがとうございました。
ミヤウチ
白石さんは、子どもさんが巣立った後の人生もきっといきいきと送っていかれることでしょう。
その要素としてやっぱり仕事は大事ですね。
ワークウーマンハンター・ミヤウチカナエ、白石さんのお話から、女性のライフサイクルと仕事のいい関係を学んで、パワーアップすることができました。
category / 四国の働き方図鑑