ブランクを経て子育てをしながら働く女性(2/2)

2016年12月16日 byアビリティー・センター

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ブランク明けの不安とプレッシャー

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ミヤウチ それはよかったですね。こちらでお仕事を始められてどのくらいになりますか。

 

國田さん 昨年の2月からなので、2年弱ですね。

 

ミヤウチ どれくらいで仕事に慣れましたか。

 

國田さん 半年くらいはかかりました。昔経験した仕事なんですが、大きく変わった部分もあるんですね。そこについていけないという感じでした。どこが変わっているかということに気づけないというか、IT化が進んでシステム的に自動化されている部分もあって、ちょっと気を抜くと以前の感覚でやっていて間違えてしまうというか・・・

 

ミヤウチ なるほど、そういう部分では大きく変わっているのでしょうね。

 

國田さん それだけではなくて忘れているところもあったりして、やっていくうちに「こんなことも私やってたなあ」って思い出すこともありました。

 
ミヤウチ 仕事で分からないことはどのように解決されましたか。

 

國田さん 今は、もう慣れましたが、初めはすごく緊張していたので、気軽に話をすることができなかったんですね。でも分からないことはできるだけすぐに尋ねるように心がけていました。

 

 

ミヤウチ 以前同じ仕事をしておられたということで、かえってプレッシャーがあったのではないですか(笑)

 

國田さん そうなんです(笑)。同じ仕事とはいえ十数年前のことですので、変わっていることも多くて、我ながらできないことが悔しいんですね。忘れている自分を責めたり。そういう意味では経験していたからこそのプレッシャーはありましたし、分からないことも聞きづらいところがありました。

 

ミヤウチ それは不安だったと思います。よく頑張って乗り切ってこられましたね。

 

國田さん 不安でした。よくアビリティーセンターの担当さんに「私どうしたらいいのかわからないんですけれど・・・」って話を聞いていただいたりしました。それで乗り越えられたのかなって思いますね。最後にはもう開き直るしかなかったんです(笑)。「忘れています、私」って、分からないことはすぐに聞こうと思ったんですね。

 

ミヤウチ それは大事なことかも知れないですね。そんな時はご家庭との両立が大変だったでしょうね。

 

國田さん そうですね。初め子供が立て続けに具合が悪くなった時にお休みを何度もいただかないといけなくなったんです。その時は、職場にも子供達にも申し訳ないなと思うとこのまま続けられるだろうかと、落ち込みましたね。

 

ミヤウチ お子さんの体調が悪くなった時など休みたいということを言いやすいですか。

 

國田さん それは言いやすいですね。会社として子育て応援を掲げてもらっていますので。

 

働くことで子どもたちの成長を実感

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ミヤウチ お子さんのことやご家庭のことをサポートしてくれる人はいらっしゃるのですか。

 

國田さん 特にいないですね。主人だけですね。

 

ミヤウチ 両立するために工夫しておられることはありますか。

 

國田さん そうですね、特別なことはないですけれど・・・。今は、そんなに考えなくても大丈夫かなっていう考えになってきました(笑)。子供は私が思っているよりも、私が働くことで成長してきているし、さらっと流れるような感じでも大丈夫なんだということが分かってきたので(笑)、今は、両立のために頑張って何かをしているということはないですね。

 

 

ミヤウチ お母さんが仕事をすることで、お子さんも成長してくるし、國田さんご自身も考え方が変わっていったということですね。素晴らしいですね。さて、今回の社会保険適用拡大において、これまでの勤務時間ではぎりぎりの適用範囲時間だったのですが、このたび、社会保険加入を決められたそうですね。それはどのようなお考えだったのですか。

 

國田さん 正直な気持ちとして、仕事の時間を縮めたら、今の仕事が回らなくなるんじゃないかと思ったんです。あえて縮めることはしないで、そのままでやっていくことにしました。主人とも話をして、社会保険加入を決めました。仕事にも慣れてきて自分でできるようになりましたので、このまま続けたいと思いました。最初は主人も社会保険加入してまですることも無いのではないかという思いを持っていたようですが、これから子供もどんどん大きくなっていくし、先のことを考えると仕事の時間をセーブするよりもこのまま続けていったほうがよいという考えに至ったということですね。

 

ミヤウチ 先ほど、お仕事に慣れるまでの不安な時期に、アビリティーセンターの担当者にいろいろと話を聞いてもらったとおっしゃっていましたが、その時には、そのようなことを話せるような関係が出来上がっていたのですか。

 

國田さん そうですね。そう思っていました。すぐに電話して話しましたね。自分の気持ちがよく分からないまま電話していましたね(笑)。

 

ミヤウチ 女性が仕事をする上でご主人やご家族の協力があるのとないのとは大違いだと思うのですが、國田さんのお宅ではどうですか。

 

國田さん そうですね。仕事をしていますと朝から晩まで休む間も無いのですが、それを見て子供達が洗濯物を片付けてくれたり、自分の食器を洗ってくれたりするようになったんです。それがとても助かります。

 

ミヤウチ 先ほどもお話が出ましたが、そんな子供さんの成長は素晴らしいですね。収入よりも何よりも、それが一番いいことかも知れませんね(笑)。

 

國田さん そうかも知れませんね(笑)。

 

 

ステップアップを目指して

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ミヤウチ 将来的にはどのような働き方を目指しておられますか。会社からも期待されていることがあるかと思いますが・・・

 

國田さん 通関業務に関してステップアップする意思があれば、全面的に協力します、と社長に言っていただいています。

 

ミヤウチ ぜひ前向きに頑張ってください。

 

國田さん はい、ありがとうございます。

 

ミヤウチ 勇気を持ってお仕事を再開されたことで、國田さんの魅力がますます磨かれているのだと思いました。そして、その後ろ姿を見て、お子さんも成長されていますね。素敵なお話を、聞かせていただきありがとうございました。

category / 四国の働き方図鑑

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