高知県は今、過去最高レベルの人手不足!
2014年8月13日 byアビリティー・センター
先日の【四国の雇用経済市況】でもお知らせしたとおり、この6月、高知県の有効求人倍率は0.86倍と、1963年に統計を取り始めて以来の最高記録を更新しています。
それでも全国平均には届かない数値ではありますが、常に全国平均を大きく下回ってきた高知県民として、また高知での就職をお手伝いしている私としては嬉しい事態と言えます。
その原動力は、新規求職者数が17ヶ月連続で減り続けていることです。
もちろん、その最大の要因は県内の景気が回復してきていることです。
しかし、生産年齢人口の減少という一因も含んでいるという事実を見ると、そう喜んでばかりはいられない気持ちになってしまいます。
2014年6月に総務省が発表した人口動態調査によると、全国の生産年齢人口はピークだった1995年から2014年までに8%減にとどまっていますが、高知では19%も減少しています。
高知県は長く都市部に比べて雇用環境が悪かったため、働き手の世代が仕事を求めて都市部に流出してきました。
そのため、生産年齢人口の減少スピードは全国平均よりも大幅に速くなっているのです。
と、言うわけで、今、高知県は過去最高レベルの人手不足です。
県内で優良企業として人気の高いあるメーカーの人事担当者も、
「とにかく今、人手が欲しい。可能性のある人材があれば、どんどん紹介して欲しい!」
と、連日のように弊社の人材情報を確認してくださいます。
ただし、この「可能性のある…」という言葉が「ミソ」なんですよね。
「人手」が欲しいのだけれど、「誰の手でもいい」わけではないという…。
当然のことですが、中途採用においては「経験の有無」が重視されます。
前述のメーカーでは、現在、製造部門や営業部門、事務管理部門で人材のニーズがありますが、それぞれその部門で活かすことができる経験がある人材が求められます。
しかしながら、この人手不足によって、企業の中途採用に対するスタンスが少し変わってきたなあと感じています。
今まではスポット的に「この経験が必須」と言っていた企業から、「経験がなくても、実務に活かせる知識や能力があれば」と言われることが多くなってきました。
高知県の生産年齢人口は、平成30年頃に全人口の4割と切ることが予測されています。
この人手不足の中、高知県の企業は今後の新卒採用に非常に苦労することも予測されていますので、ある程度は中途採用の間口を広げてきているようです。
今まで、「高知県には自分の経験にマッチする求人情報がない」と思って躊躇していた方は、再度求人情報を見直してみるとよいのではないでしょうか?
高知県では「戦略産業雇用創造プロジェクト」として、いくつかの「雇用」や「人材育成」の支援事業を行っています。
弊社は高知県から、人材不足に悩む企業と企業の求める「経験」を有していない人材を結びつけようとする「求職者技能習得支援事業」の委託を受けています。
対象とする企業は「食品産業」や「ものづくり企業」。
一定期間(3ヶ月以内)派遣スタッフという立場で研修(有給)を受け、その後、派遣先企業に正社員として採用されるという「紹介予定派遣」になりますが、未経験職種への転職を考える方にとっては今までにないチャンスです。
ご興味をお持ちの方は、是非ご相談ください。
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