【内子町】東京からチーズづくりでIターン・國分さんインタビュー(2/2)

松本 強志2015年3月12日 by松本 強志

愛媛に移住することについてご家族はどんな反応でしたか?

僕がこんな性格なのは、もともとなので。

家内も覚悟してくれていたと思います。

だから、愛媛行きを決めたときも反対はありませんでした。

今は、僕より家内の方がなじんでいるんじゃないですかね。

僕は、どこでもすぐケンカしちゃうんで(笑)

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Iターンを考え始めて愛媛に来られるまでにどのぐらいの時間がかかりましたか?ご苦労したことはありますか?

準備は4年ぐらいかかりました。

イタリアに行ったのが2007年。2011年には、こちらに来ました。

その間、いろんな場所をリサーチしたり、家に小さな窯をつくってチーズを試作したりもしました。

それが、まずくてまずくて・・・。

市販のはおいしいのに、どうしてこんなにまずいんだろうと思いましたね(笑)

 

愛媛に移住することを決めてからは、1ヶ月ぐらい、北海道の有名な研修施設「共働学舎」で学びました。

宮城県の蔵王酪農センターでも研修を受けて、あとは試行錯誤してつくっていきました。

こちらに来たのが2011年4月で、初めてチーズを販売したのが11月です。

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仕事が変わったことで、ご苦労されたことは何でしょうか?

サラリーマンの方がよかったと思うこともたくさんありますよ。

会社なら「体調悪いので休みます」で怒鳴られることはあっても、それで首になったりしませんよね。

この仕事は自分が倒れたら、おしまい。

誰も助けてはくれない。

 

農家だって、一日畑やらなかったら、入るはずだった収入がなくなるってこと。

それって死活問題ですよね。

でも、サラリーマンでは絶対味わえない、貴重な経験をさせてもらっています。

 

チーズを作り出した1年目は、チーズが溶け出して商品にならないってこともありました。

なんで溶け出すのか、理由が分からないんです。

対処法はマニュアルなんかにはのっていない。

環境によって違うから。

ほかのカビがはえて、チーズの味が変わったてしまったこともあります。

 

でもこれらの苦労はクリアできる苦労だと思っているので、やりがいがあります。

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田舎は不便ではないですか?

何を不便と思うか・・・ですよね。

今はコンビニもインターネットもあるし、お金さえあれば都会に暮らしているより快適です。

 

問題はそのお金がないから、都会に稼ぎにいかないといけないということ。

夫婦で移住してきても、子供ができて、子供を学校に行かせるお金がないから、都会へ戻る・・・そんなケースもあります。

 

田舎に来くるなら、それなりの覚悟が必要。

田舎でもお金を稼げる方法をクリエイトできる人、チャレンジする人が来るべきだと思う。

 

田舎への移住を、「社会貢献するために」とか「田舎を助けるために」とか思っている人が多いけれど、そんなに甘いものではありません。

 

田舎で、「農家のせがれがいない」って嘆くのではなくって、せがれが帰ってくるような仕組みをつくっていくのが大事。

 

「言うが易し」で難しいんですけどね。

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これからやりたいことは?

国産のおいしいナチュラルチーズを、手頃な価格で提供できるようになりたいです。

 

日本で食べられるチーズは、プロセスチーズが9割なんです。

プロセスチーズをチーズだと思っている人があまりにも多い。

それって、マクドナルドをハンバーグだと思っているのと同じなんです。

 

ナチュラルチーズは、短期間で腐ってしまう。

長期保存ができるようにつくられたのが、プロセスチーズなんです。

 

プロセスチーズには保存ができるというメリットはあるけれど、その代わりに乳酸菌が死んでしまってるんです。

腸内の消化吸収を助けるはずの乳酸菌がいなければ、栄養価の高い脂質の塊をたくさん摂取しているだけになってしまいます。

 

日本人に、消化吸収のよい本場のチーズを、もっと食べてもらえるようになれたらいいなと思っています。

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愛媛へのIターンを考えている方へのメッセージをお願いします。

僕は、山田さんという受け皿があったから、チャレンジしていくことができました。

まずは、その土壌に受け皿があるかどうかを調べることが大切だと思います。

 

例えば、農業をしたい人は、就農先を見つけてから動くなり、就農するための補助を使うなりして、次を見つけておかないといけない。

想いだけでどうにかなるような甘いものではないですからね。

 

丁稚奉公でもして、「生きていくこと」「お金を稼ぐということ」を学んでから、チャレンジしたのでもよいと思います。

お金を稼ぐ仕組みを自分で作り出すガッツが必要ですから。

 

そして、「ここまでやったら、やめる」というゴールをつくっておくこと。

成功しても失敗しても、です。

最終的な結果の出し方を決めておかないと、ダラダラしてしまいます。

出口のない夢なんてないはずですから。

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category / 四国へ移住

この記事を書いた人

松本 強志

松本 強志

名古屋から地元愛媛にUターン転職。四国を元気にしたい思いでエンジニアから総合人材ビジネスへ転職。システム担当、総務担当、請負事業推進担当を経て現在、自分と同じ様に四国に戻って働きたい、四国で暮らしたい方への就業支援に従事し、四国外での転職セミナー企画や移住者の声をネットを通じ発信している。

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