働き方を知る ~シリーズvol.3 アルバイト・パート~
2014年10月27日 byアビリティー・センター
学生時代、アルバイトをした経験がある人は多いと思います。
また、子育て中の女性にとって、勤務時間が短いパートタイム労働という働き方は育児と両立しやすいというメリットがあります。
イメージは生活費の足しやお小遣い稼ぎといったところでしょうか。
学生・フリーターをアルバイト、主婦をパートと呼び分けることもありますが、厳密な決まりはありません。
法律上「短時間労働者」と呼ばれる、労働時間が短い働き方を言います。
基本的には学業や主婦業などの副業としての性質を持っていますが、アルバイトで生計を立てるフリーターと呼ばれる人もおり、フルタイムで働く場合もあります。
アルバイト・パートのメリットとデメリット
メリット
●勤務地・職種を選択して働くことができる
●勤務時間・休日を限定できる
●正社員と比較して責任が重くない
●専門的なスキルが不要
●色々な職業を体験できる
デメリット
●時給制なので休むと即収入減につながる
●ボーナス・退職金なし
●社会保険・有給休暇が無い場合も多い
ブラックバイト!?
「ブラック企業」という言葉はすでに定着した感がありますが、最近「ブラックバイト」なる言葉も耳にするようになってきました。その内容は…
●希望していない長時間労働
●厳しいノルマ
●仕事上のミスに罰金が課せられる
●サービス残業をさせられる
●正社員並みの責任を負わされる
などの、現状があるようです。
正社員の割合が減少し、アルバイトにかかる比重が多くなっていること、学生への仕送り金額が減り、生活費を多く負担する必要があるため選り好みはしていられないといったことが、背景にあるようです。
きちんとした契約書が無い場合もあるので、その仕事に応募した時の求人票や求人広告を保管しておく必要がありそうです。
就業条件に問題があると感じている人は「パートタイム労働法」という法律を確認してみてもいいですね。
各種保険が適用される条件、有給休暇の取得についても知っておくと後悔が少なくなると思います。
フリーターから正社員へ
夢が叶うまでフリーター生活を続ける人。
やりたい仕事が見つかるまでのつなぎとして。
最近ではブラックバイトを続けた結果、学業がおろそかになり、ついには中退、辞めたいのに辞めさせてもらえずそのままフリーターに。…という例もあるようです。
フルタイムで働くなら、各種条件の整っている正社員を目指したいと思っている人は注意が必要。
「フリーター期間が長いと正社員になることが難しくなる」という調査結果があります。
※参考 厚生労働省若者雇用関連データ
http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/tp0127-2/12.html
アルバイト・パートを選択している人は他の雇用形態で働くことは考えていないかもしれません。
ただ、勤務実態や保険加入状況に不満があったり、状況が変わってフルタイム勤務を希望するようになったり、といった場合に他の働き方を知っておくことも今後の役に立つかと思います。
次回はシリーズ最終回「派遣社員」についてお伝えします。
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